日頃より本校の教育活動にご理解とご協力いただき、誠にありがとうございます。
令和6年度から、川根中学校の教育目標を川根小学校と共通の『たくましく しなやかに 夢に向かって未来を拓く』といたしました。また、令和7年度からは、かわね保育園も同じ教育目標を掲げることとなりました。これは、保育園から小学校、中学校までの15年間を見据え、お子様たちが変化の激しい社会を力強く生き抜くための基礎を育むという共通の願いを込めたものです。
この教育目標には、以下の3つの大切な要素が含まれています。
・たくましさ:困難に立ち向かい、自分で道を切り拓く力(自立)
・しなやかさ:多様な人々と協力し、より良い関係を築く力(協働)
・未来を拓く:新しい視点を持ち、未来を創造していく力(創造)
また、今年度の川根地区保小中共通の重点目標は『気づき 考え 行動する ~Try&Error(トライ&エラー)で成長する1年間~』です。川根中学校では、これまでも地域社会との連携を大切にしながら、「トライ&エラー」を合言葉に、生徒たちが主体的に様々な経験を通して成長できるよう努めてきました。
教育目標・重点目標が保小中一貫となることで、子ども一人ひとりの主体性を尊重し、自ら考え、挑戦し、時には失敗から学びながら成長していく過程を、より一層丁寧にサポートしてまいりたいと考えております。
私たちは、子どもたちが何かを成し遂げる過程において、「成功」と「失敗」という結果だけに目を向けがちです。しかし、実際には、多くの「やってみる(Try)」と、そこから学ぶ「間違い(Error)」の積み重ねこそが、「成功」へと繋がる大切な道なのです。子どもたちが、自分で決めた目標に向かって、途中で諦めずに粘り強く取り組む経験を通して、自分の人生を主体的に、そしてたくましく創造していく力を自ら育んでくれると信じています。「トライ&エラー」は、これからの社会で求められる、失敗を恐れずに挑戦し、そこから学びを得るための重要なステップです。うまくいかなかった時にこそ、どうすれば改善できるのかを考え、次の行動に繋げる力を育んでいきたいと願っています。
保護者・地域の皆様におかれましても、子ども達の様々な挑戦を温かく見守り、「失敗しても大丈夫、次にはどうすればいいのかを一緒に考えよう」という励ましを通して、「トライ&エラー」を応援していただければ幸いです。
今後とも、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和7年4月 川根中学校長